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農業を通じて目指していること

~我々が解決を目指す社会問題~

【食糧自給率の向上 及び 農業人口の増加】

背景を話します。

近年の日本の食糧自給率は40%未満(カロリーベースで37%:2018)と低迷している。輸入量は年間5400万トン。だが実にその1/3に当る1940万トンを日本人は捨てている。

もしその廃棄量が仮にゼロになればそれだけで自給率は48%にも向上するのだ。

更に言えば、その廃棄量の内約半分の1000万トンが家庭から。総額にして11兆円分。これは日本の農水産業の生産額とほぼ同額である。そしてその処分料に2兆円も税金を使う。

私たち日本人は一体何をしているのでしょうか?

こうなってしまった理由を、私は日本人が食に対する有難みを失ってしまったからであると思う。その理由は・・・

外国の集約的農業、つまり石油と農薬をジャブジャブ使って大量生産した食糧を安く大量に輸入し、流通が低価格で消費者をあおり大量に消費させようとする。

要するに誰がどこで生産したのか分からない食糧を、安売りと扇動的なキャッチコピーによる流通の戦略によって日本人は購入させられているのだ。

従って食べ物に対する有難みは生まれない。最近の20代や30代の日本人は安いインスタントを食べて食費を極力減らし貯めたお金をスマートフォンやモバゲーに使っているらしい。

良く考えてほしい。我々がお金を使うという行為は未来を選択するということであることを。

コンピュータやゲームにお金を使えば工業やIT産業が生き残る。安い輸入食糧にお金を使えば流通と集約的農業大国が生き残り、高くても手作りで大切に作っている日本の農業は廃れる。簡単なことだ。

では10年先、50年先、100年先の日本の食糧をどうやって安定的に確保するというのか?

私は100年先の日本のあるべき姿を真剣に考え時、食糧生産の現場と消費者が近くにいることが理想だと考えました。

もし身近にいる誰かが大切に丁寧に育てた新鮮で安心な食べ物が手軽に買える環境になったとします。もちろん丁寧に作ればコストが上がり食べ物の価格は高くなりますが。

身近な人が作った食べ物を直接購入する。その際にはコミュニケーションが生まれます。育てた時のエピソードも話されることでしょう。食べ物に有難みが生まれる。

そんな有難みのある食べ物を無闇に捨てることなんてまずできないでしょう。そして我々の食生活はもっと豊かになるはずです。

それでも多くの日本人は、まだ安い食糧が手に入る内はこの問題から目をそらし続けるかも知れません。

しかしこのまま日本の農業が廃れると世界的な人口爆発や発展途上国の近代化や異常気象による干ばつによって海外産の安い食糧が手に入らなくなることは容易に想像できます。

そうなれば食べ物の価格が数倍になるかも知れません。でもまだ買えれば良い方で、最悪の場合お金で食べ物が買えない事態が想定されます。

だから現時点では海外の安い食糧に比べ割高な日本産の食べ物であっても、それを選択するのが近い将来の有事に対するセーフティガードとなるはずです。その選択肢の一つを私が作ろう。

因みに現在(2018年度)の野菜の自給率は77%、日本人の主食である米は97%、肉類は51%、卵は96%。しかし畜産に関してはエサの自給率の問題がある。中でも卵、生卵に関しては国産ほぼ100%であるがエサの自給率はたったの10%。

どうせやるなら難しいことに挑戦しよう。

そう考え私は脱サラして非効率で本当に良い食べ物、中でも卵を作り始めているのです。我々の選択によって子供や孫の世代の未来が変わる。

株式会社ニワトリノニワ 代表取締役 池田 司

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